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オープニングインタビュー

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オープニングインタビュー

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mag+オープニングインタビュー

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お店をオープンするにあたって、ライターさんに取材にきていただきました!
maghairについての僕たち二人の想いがぎゅっとまとめられています。

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オープニングイベントの様子

小豆島・坂手港から車で10分ほど。住宅街の中に一際目立つ美容室「mag+」が2019年4月にオープンされました。美容スペース(maghair)と店内ショップスペース(magmarket)とキッズスペース(magplay)が融合されているmag+。
美容師でありオーナーである塩見拓也・美幸ご夫婦に、お店のオープンについてや小豆島への想いについてインタビューして参りました。

取材・文:小倉千明(オフィスコモコモ

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小豆島に移住して、mag+をオープンされたきっかけを教えてください?

拓也さん:妻の生まれ故郷なんです。僕たち2人とも美容師なので、いつかは独立したいなという思いはありました。大阪の美容室で店長として働いていましたが、独立するにあたっては、都会でなくてもオープンできるなと感じていました。そんな時に、小豆島で開業をするという選択肢が出てきました。僕自身が小豆島を訪れる度に、穏やかな島の環境にどんどん惹かれていたんですよね。そして子供が生まれたことをきっかけに、開業に至りました。

美幸さん:自分1人では開業は考えられませんでしたが、夫婦一緒ならできるなと思って決めました。子育てのことを考えた時に、実家や両親も近く自分が育ってきた環境で仕事ができるのはいいなと。海や山が近くて自然に触れて子供が自由に遊べる環境は、小豆島の豊かさだと思います。これは一度この場所を離れてみたからこそ気づけたことかもしれません。

塩見拓也・美幸ご夫婦の写真

塩見拓也・美幸ご夫婦

 

mag+の外観の写真

mag+の外観。道路に面した大きなガラス面が開放感

 

ご夫婦が美容師としてお店に立たれるというのは、お客さんとしても安心できますね。

拓也さん:そうだといいですね。それぞれの得意分野がありますから。僕は、その方に合わせた『似合うスタイリング』の提案が得意です。お客様の中でもぼんやりしたイメージしかお持ちでない場合もあるので、そういう時はお客様を見て、「こういうスタイルが似合うと思いますよ」と提案します。ダメ元でも、お伝えしますね(笑)。困った時こそ、経験を持ったプロの役目。お客様の理想とするイメージがある場合は、カウンセリングで擦り合わせていき、そのイメージを実現することに力を注ぎます。スタイルを決める際には、”なぜ切りたいと思うのか?”という本質的な部分が結構大事だったりしますね。

美幸さん:私はヘッドスパが得意です。以前勤めていたお店でも、指名されることも多くヘッドスパだけをされにくるお客様もおられたくらい。私自身もマッサージを受けることが好きなので、気持ちよかったよと言われるととても嬉しいですね。
あとは、ショートヘアになりたいお客様はぜひ(笑)!私自身ショートヘアーの時期が長かったので、ショートヘアのアレンジ、自宅でのお手入れアドバイスはお任せください。ショートヘアーといっても種類やシルエットによってイメージがガラッと変わるので、実は、どんな女性の方にも似合うスタイルなんですよ。ぜひ一度はオススメしたいです。

拓也さん:そうそう、僕もマッサージに自信があります。肩マッサージとかヘッドスパとか。カットやパーマなどにこだわらず、来られたお客様に喜んでいただけることが一番のやりがいですね。将来マッサージ屋になっているかも?(笑)

maghariの写真

この奥側が、美容スペース(maghair)がある。外から施術の様子が見えないようになっており、安心して施術を受けられる設えに

 

美容スペース(maghair)の画像

美容スペース(maghair)。カット台は2台用意

 

ミラー作家kiyoshi yasudaの写真

名古屋在住のミラー作家kiyoshi yasudaさん(リンク:kiyoshismilefactory.com)のオリジナル作品ミラー。美と男性と女性をイメージして製作したそう。こちらは男性バージョンのもの

 

美容スペース(maghair)の画像

美容スペース(maghair)。シャンプー台は2台別の場所に用意

 

お二人の柔らかなお人柄が伝わってきます。
お客様とは結構、コミュニケーションを取られるんでしょうか?

拓也さん:人が好きなので、コミュニケーションは大切にしていることの一つです。中学生の頃から美容師を志しているのですが、その頃から人の話を聞いたり、相談に乗ることが好きなんですよ。悩み相談、大好物です(笑)。打ち明け話なんかをしてくださると信頼してくださってるんだなと感じます。
それだけではなく、会話の中でお客様の趣味趣向なども知ることができ、スタイル提案もしやすくなるというメリットもあります。いつも、お客様の髪を切った後に後ろ姿を鏡で見せるのですが、その時に鏡を見なくても「それで大丈夫」と言っていただけたりすると、カットに信頼を置いていただけているんだなと感じて嬉しくなります。お客様との信頼関係は大切。前回の髪型はこうだったから、今回はこうしてみたいなどの希望や感想がお互いに素直に言いやすくなりますし。そんな話しやすい関係性を築いていけるよう、常々心がけています。

ヘアセット中の画像

取材日当日。息子さんの入園式のために、奥様のヘアセット中を撮影。なんとも微笑ましい光景です

お店の空間についてお聞きします。
プライベートルームやキッズスペース、ショップなども併設されているんですね。

美幸さん:広めのキッズスペースがあります。小さな子供がいると美容院になかなか行けないというママの悩みをよく聞いていたので、それを解消するために、子供の遊び場を用意しています。また、プライベートを大事にしたい方向けに、別室もあります。お子様連れだと、子供の様子が気になってしまうこともあると思いますが、個室に一緒に入って他の方の目線が気にならない空間なら、カット中も居心地よく過ごせるのではと。その他、お一人でゆっくりと過ごされたい方にもオススメです。

キッズスペースの画像

美幸さんこだわりのキッズスペース(magplay)

 

プライベートルームの画像

プライベートルーム。落ち着いた空間で、ゆったり過ごせるようにという心遣い

 

授乳室の写真

個室の授乳室もあるので、赤ちゃんが泣いても安心

 

拓也さん:物販スペースでは、現在『Oy』さんというアーティストユニットの作品や様々なプロダクトデザイナーさんの作品を販売しています。器やアクセサリーなど。このスペースはこれから自由に使えたらいいなと思っています。ワークショップを開催したり、ギャラリーづかいをしたり。カフェもできたらいいですね。もっと小豆島で、楽しめる遊び場を作っていきたいという思いがあります。髪を切る予定がなくてもふらっと寄り道できるような仕掛けを、今後用意していく予定です。

magmarketの画像

店内ショップスペース(magmarket)。現在はアーティスト作家の販売を行なっている

『Oy』さんの作品『戸田 祐希利(暮らすひと暮らすところ)』さんの作品

『戸田 祐希利(暮らすひと暮らすところ)』さんの作品

楽しくなりそうですね!これから、どんなお店にしたいですか?

拓也さん:あったかいお店にしたいです。「山田さん元気〜?最近どうですか〜?」みたいなやりとりが自然に生まれたりして。髪を切る話より、雑談話の方が弾んでいるような雰囲気だったらいいですね。2人とも話を聞くのが好きなので、いろんな方のお話を聞きたいです。聞いてもらうこと自体も気分転換でリフレッシュになりますし。「ここにきたら気持ちよく帰れるわ〜」と言っていただけたら本望です。

美幸さん:県外に行かなくても、小豆島でキレイになれるよ、楽しめるよという提案もどんどんしていきたいです。女性だけでなく、男性の方も来やすい、誰でも気軽に来られる雰囲気をつくりたいです。

オープニングイベントの様子

2019年4月7日のオープニングイベントの様子。島中や県外から大勢集まり賑わった

オープニングイベントの様子

県外からもたくさんのお客様がこられていました

 

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若いママパパ同士の交流も盛んに

 

将来、美容室だけではなく、スペースを活用して人が集まれば、いろんなことが生まれそうですね。

拓也さん:大切にしているのは、人と人との縁です。もともと髪を切る役目を担当させていただくことも何かの縁だと思っていますから。このお店を作ってくださった設計士の藤田剛さん(todo)さんとの設計担当の福井茂則さん(LAUGH)との出会いから縁は繋がっています。初めての店作りで、わからないことだらけの中、2人がいろんな提案をくださって、現在のお店が完成しました。自分だけではできないことを様々な人と一緒に作り上げていくことは楽しい作業でした。このお店自体がご縁の塊なのかなと思っています。

藤田剛(todo)さんの画像

右側が設計士の藤田剛さん。塩見さんが店長時代に勤務していた美容室のオーナーからの紹介から繋がった。mag+のコンセプトとして、「瀬戸内海と小豆島」をテーマした店内設計に注力した

 

福井茂則さん(LAUGH)の画像

大阪在住の施工担当の福井茂則さん(LAUGH)。自社でも美容室を経営している。mag+建築のために、2ヶ月間小豆島で暮らした。今や、島在住の人よりも島を知り尽くしているそう

 

拓也さん:将来的に目指しているのは、『島の溜まり場』です。観光客が、旅のついでに美容室によるというのも楽しいくないですか?色々な人が集まって、何か今まで島になかった新しいものが実現したり、島に雇用が生まれたりして、島の人が喜んでくれるものが作れたら最高ですね。そんな動きが生まれるような、活性化した場所にしていけたら。繋がりと縁が、最終的に地域還元されていけば嬉しいです。

ありがとうございました。これからが楽しみですね。次は髪を切りに来たいです!

取材・文 : 小倉千明(オフィスコモコモ

取材日 : 2019年4月7日

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